皆さんは『Wantedly(ウォンテッドリー)』という採用のSNSサービスをご存知でしょうか。
日本でも流行りつつある、ビジネスSNSという手法を利用した人材採用プラットフォームです。
このWantedlyを運営するウォンテッドリー株式会社は、HRテック業界の雄とも言われていて、このスマートフォン時代にピッタリのサービスを運営しています。
人材業界ブロガーの端くれとして、日本の採用シーンに革命を起こしているWantedlyを考察してみました。
こんな人に向けて書きました!
・ビジネスに興味がある方
・インターンに興味がある学生
目次
そもそもWantedlyって?
ウォンテッドリーは、「共感」で仲間とつながり、「はたらく」を面白くするプラットフォームです。
Yahoo!、リクルートキャリアなどの大手企業から、Gunosy、BASE、nanapiなどのスタートアップ企業まで、数多くの企業が、様々な職種の募集要項を掲載しています。 サービス開始から約180000人のユーザーがWantedlyを使っており、エンジニアやセールスやマーケッターからアルバイトまで、様々なユーザーが利用しています。Wantedlyの募集は、Why、 How、 Whatを必ず書く仕組みを作ってます。ただ何をするかでなく、なぜその仕事をしてるか語ってもらうことで、共感できる募集が見つけやすくなってます。
すでに東証マザーズにも上場を果たしており、創業者の仲暁子(なか あきこ)さんは女性最年少上場の記録を持っています。
Wantedlyを作った仲暁子さんが、スゴい

Wantedlyを作った仲暁子(なか あきこ)さんが、スゴいので解説を。
京都大学を卒業後、世界最大級の投資銀行『ゴールドマン・サックス』に入社。その後、まだ6人しかいなかった『Facebook Japan』にジョイン。
そんな眩しすぎるご経歴の仲暁子さんが、2010年に立ち上げた会社がウォンテッドリー株式会社なのです。
2018年現在、33歳とのことなので、25歳で会社を立ち上げたんですね。スゴい…
創業当時の面白いお話がこちらに載っているので興味がある方は是非。
Wantedlyの時価総額は?
Wantedlyのすごさが伝わるように、株式の時価総額を比較してみました。
(ウォンテッドリー株式会社は2017年9月に東証マザーズに上場した)
- リクルートホールディングス / 時価総額 6.43兆6307.61億
- パーソルホールディングス / 時価総額 6307.61億
- ディップ / 時価総額 1705億
- ウォンテッドリー / 時価総額 247.13億円
『リクナビ』『タウンワーク』のリクルート、『DODA』『an』のパーソル、『バイトル』のディップと比較してみましたが、流石にまだ太刀打ちするのは難しいですね。(株価は9月28日 15:00時点)
では、同時期に上場した企業ではいかがでしょうか?
- マネーフォワード / 時価総額 974.42億
- ウォンテッドリー / 時価総額 247.13億円
- ニーズウェル / 時価総額 53.65億
- エスユーエス / 時価総額 93.97億
- 西本Wismettacホールディングス / 時価総額 11.49億円
この時期にマネーフォワードも上場してたんですね。
そのせいで少し目立ちにくいですが、同時期に東証マザーズに上場した他企業と比較すると圧倒的に資金調達に成功しているのが分かります。
Wantedlyがやったスゴいこと
① 「学生」という強力な労働層を日本経済に巻き込んだ
ご存知の方も多いかと思いますが、日本は少子高齢化により労働人口が減少することが予測されています。

出典:みずほ総合研究所
そこで、Wantedlyはまだ採用の資金力がないベンチャー企業が利用しやすいように低価格での利用が可能になっています。
結果、将来的に起業などを志す意識・スキル共に高い学生が学生でも裁量権のある仕事を求めてWantedlyに求人案件を探しにくる、という仕組みです。
今の学生は下手な大人よりレベル高くて即戦力になりますからね〜
ITリテラシーも高いし、ベンチャー企業からすると願ってもない存在。人件費も安くすみますしね。
こうして企業と学生の双方にとって相互メリットが生じ、優秀な学生を労働力として日本経済に取り込んだことは非常に貢献度の高い事業だと思っています。
② 第3の採用手法を作った
Wantedlyはインターンだけでなく、中途入社の案件も多く扱っています。(というかそちらの方が多い)
『転職エージェントで企業を紹介してもらい、転職』『求人サイトを使って会社を探し、転職』という2つの転職方法がメインでした。
Wantedlyはそこに新しく『実際に会社に足を運んで、会社の雰囲気を感じ、中の人と話をしてから入社』という第3の手法を作ったんです。
ユーザーが会社に応募する際は、いきなり面接!ではなくまずは会社の雰囲気を見たり、社員と話す場を作ってもらったり、と緩やかな感じになります。
そこでマッチすれば改めて面談という流れになるので、ミスマッチが起こりにくそうですね。
実際に入社したらイメージと違っていた、なんていうことは多々起こりうることなので、これまでの転職媒体に不満がある方は利用をオススメします。
③ 日本にビジネスSNSを根付かせた
基本的に転職サイトの利用は一過性なことがほとんどです。だって、転職が終わったらもう使わないもん。
でもWantedlyのスゴいところはSNS感覚で使える転職サイトなので、今もこれからもずっと使えるんです。というか、使いたくなる。
これまでの職歴や持っているスキル、ポートフォリオ(作品)も公開できますし、Wantedlyて繋がっている友人や同僚から紹介文を書いてもらうこともできます。
プロフィールには『Wantedlyスコア』なるものがあり、適度に更新するとこれが上がります。
僕は結構頻繁に更新しているのでWantedlyスコアは106あります。(平均50〜70くらい)
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このくらいになると週3くらいで企業からスカウトメールがくるのですが、気軽に会社の雰囲気を見に行ったり実際にお話ししたりできますよ。
ともかく、ユーザーが何度も回帰する転職サイトを作った功績は、大きいです。転職がより身近なものになるといいですよね。
時代の波を完璧に掴んだWantedly

今の時代、低予算で採用をしたいスタートアップ企業は数多くいます。そんな企業たちのニーズを満たしたのが成功した大きな要因だと考えられますね。
また、募集ページには従来の転職サイトのような「給与、福利厚生」などは極力書かずに、
会社の社風やビジョン、どんな仲間がいてどんなスキルが身につくのか、を語る求人ページの仕様にしたことが求職者の『共感』を呼ぶことに成功したのだと思います。
今、特に企業が考えるべき若い世代、つまりミレニアム世代の感覚に合わせた採用手法を提案できたのが成功の大きなポイントだったのでしょう。
とりあえずWantedlyに登録しておこう

転職にちょっと興味がある方も、まだまだ今の会社でスキルを磨きたい方も。
Wantedlyに登録しておくと知見が広がります。
オファーが来ることで自分がどんな業界から必要とされているか分かったり、スタートアップ企業の事業内容を見ることでビジネス感覚を高めたりできますよ。
僕の『Wantedly』プロフィールページはこちら。
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