

- 新卒で人材業界に行くとどんなキャリアパスを描けるの?
- 人材業界の働き方はどんな感じ?
- 人材業界で働くとどんなメリット・デメリットがある?
この記事では、こんな疑問を解決します。
目次
僕はパーソルキャリアに新卒で入社しました
毎年3月になると、リクルートスーツを来た学生がたくさんいて少し心苦しい気持ちになります。
自分は就活に苦戦した方なので、皆さんが少しでも納得のいく企業でキャリアを歩めるといいなと思い、この記事を書くとこにしました。
僕はパーソルキャリアという会社に新卒で入社し、丸2年が経とうとしています。
パーソルキャリアは転職サービスの「doda」やアルバイト求人メディアの「an」「LINEバイト」を運営する企業で、国内だとリクルートに次ぐ業界第2位の総合人材サービス企業です。
毎年エントリーする人も多いみたいで、この時期になるとOB訪問の問い合わせをもらったりします。
人材業界は就活においても人気の職種みたいなので、ざっと人材業界の新卒で入るメリット・デメリットをまとめてみました。
ちなみに、僕が経験している職種は
- 『an』『LINEバイト』を使った求人広告の営業
- 求人広告の編集/作成
です。
人材業界に新卒で入社して感じた『メリット』

ビジネスの基礎スキル『PDCA』の思考が身についた
目まぐるしいスピードで変化する現代のビジネス環境では、去年うまくいったことが今年は通用しなくなる、なんてことがザラに起こります。
例をあげると、去年は5万円の枠で求人が成功したのに、今年はまったく採用ができなかった…なんてことも。
正解にたどり着く方法が常に変わり続ける中、『PDCA』の概念を徹底的に叩き込まれたことはとても感謝しています。
『PDCA』とは
- Plan(プラン)
- Do(ドゥ)
- Check(チェック)
- Act(アクト)
の4つの流れから成る仮説検証能力のこと。人材業界は答えのない世界だと言われており、仮説検証の繰り返しが営業スキルで求められます。
この考え方を学生の時から知っていたら周りの就活生に差を付けれると思うので、興味があれば勉強しておくといいと思います。
長時間の労働耐性が身についた
電通に代表されるように、広告の世界は長時間労働がデフォルトです。
長時間労働になる理由は色々とあると思うのですが、広告ビジネスの構造上、お客様のいうことを聞いて提案し、ダメ出しをもらい、修正してまた提出…
というループがあるせいだと思います。同じ仕事が何度も降ってくる。
1日の平均労働時間は10〜11時間くらいですかね。もう慣れましたが。
最近はまだマシになりましたが、僕の上司が新人だった頃は会社で寝起きして週末だけ家に帰るのが当たり前だったらしいです…
ハードワークが身についたおかげで、帰宅してからもブログをやったりジムに行ったりする体力はついたかと思います。その点は感謝。
色々な業界のことを知ることができる

これは人材業界で働く上で最大のメリットではないでしょうか。
求人広告は、六本木ヒルズの超イケてる企業から、おじいちゃんが営む個人経営のボロボロの居酒屋まで、多種多様なレイヤーの方に利用される採用手法です。どこの会社もスタッフは必要ですもんね。
経営者で『利用したことはない』という方はかなりの少数派なハズ。
そんな経営者の方々とお話をしていると、起業に至るまでの経緯や倒産の危機など、リアルなお話を直接聞くことができます。
また競合企業も多いので、自発的に業界や日本経済の動向を勉強するようになり、知見も深まります。
将来的に転職や独立を考えている人には良いかもしれません。
人の夢を応援してくれる人が多い
リクルートで働く友人からも聞くのですが、人材業界の企業は人の夢を応援してくれる社風があるみたいです。
まあ転職を促進することで経営を成り立たせている企業が『転職はダメっ!』って言ってたら最悪ですよねw
そういえば僕も就活時に面接で
僕『3年経ったら転職します!』
面接官『良いじゃん!盗める技術は盗んでいきな!』
といってくれたので入社を決めました。
人材業界で働く人は(というかパーソルの人は)みんな少なからずキャリアに夢を持っているので、人の夢も本気で応援してくれるのは嬉しいですね。
人材業界に新卒で入社して感じた『デメリット』

※注:ここで書くデメリットはあくまで僕個人が感じたものに過ぎません。人のよっては全く感じ方が違うので、あくまで参考程度に留めてくださいね。
この人みたいになりたい!と思える人は多くなかった
僕的には『この人みたいになりたい!』と思える人がほとんどいなかったことが残念でした。(何様だよ、と言われそうですが)
僕たちの上司の世代は「終電で帰るの当たり前」「馬車馬の如く働く」「上司の飲み会に朝まで付き合い、そのまま出社」が美徳とされてきた世代。
僕たちのように「さっさと帰って」「副業して」「家で彼女と料理作って食べる」ことが幸せな世代とは、ライフスタイルの価値観がズレているような気がします。
もちろん素敵な人がたくさんいるし、公私ともに仲良くさせてもらっていますが『この先輩のライフスタイル、カッコいい!』『この人みたいな働き方がしたい!』と思える先輩は4人くらいでした。(何様w気分を害してしまった方すみません)
プロダクトより、気合いで売れ!という風潮がイヤだった
求人広告の営業は、人材の会社というより営業の会社です。売り上げをあげることが、何より大切とされています。
だけど求人広告は効果が出る時もあれば出ないときもあります。つまり、ミズモノなのです。
なかなか効果がでないものを
言われるがままに気合で売る⇒効果が出ずお客様からクレーム⇒対応でメンタルボロボロ⇒離職⇒ほかの営業に負担がかかる、以下ループ。。。
これで営業の人数が減っていったり、同期が疲弊して辞めていくのは悲しかったです。
ここのことから僕は、大切なのは営業しなくても売れるプロダクトを作ることなのでは?と考えるようになりました。
ビジョンを持っている人じゃないと、いづらいかもしれない
パーソルの先輩である石野さん『ビジョンハラスメント』について記事を書いていました。(あったことはない)
人材業界は、世の中を変えたかったり、将来的な独立を考えている人が多いです。
だから、『やる気な~い』とか『売り上げは興味ない…』とかだと、ちょっといづらいかもしれません。
目標設定でもそのあたりはガッツリ決めるので、意思がある人はかなり向いている環境なんじゃないかな、と思います。
割とビジョンを持たずに入社した同期は、クセの強めな上司のもとに配属になり『お前は何を成し遂げるんだ?』と言われ続けてノイローゼ気味になってましたwww
ファーストキャリアとしての人材業界はいい選択
いろいろと書きましたが、今は転職が当たり前の時代。
むしろ、1つの会社でスキルを高めたい!という人の方が少数派な気がします。
そんなキャリア設計を考えたときにファーストキャリアとしての人材業界はいい選択だと思います。
なぜなら、ビジネススキルの基礎が身につくとともに、営業先や社内で様々なビジネスパーソンに出会うことができるから。僕も毎日勉強させてもらっているようなものです。
就活しているなら、とりあえず人材業界は受けておこう
これは結構マジでして、人材業界に興味がなくても就活で受けておいた方がいいです。
なぜなら人材業界(主にリクルート系、パーソル系、マイナビ系)は、面接のあとにフィードバックをくれるからです。
もっとゆっくり話した方がいいよ、とか、その話をもっと詳しく伝えた方がいいよ!とか。
人材業界は人事のプロでもあるので、そんな百戦錬磨の面接官からフィードバックをもらえるのは有益です。
フィードバックをもらいたくて受けてみたら、会社に興味を持ってそのまま入社した、という同期も結構いるくらいです。
最後に;新卒で人材業界はありです

メリット・デメリットを書きましたが僕は人材業界にきて本当に良かったと思います。
ビジネスパーソンとしての基礎が身についたとともに、今後のキャリアも作りやすいからです。
新卒で就活を頑張っている方はもちろん、転職で人材業界を考えている方にもおすすめの業界です。
転職を考えている方はこちらの記事も読んでみてください。
就活生の方は、頑張ってください!疲れると思いますが、苦しくても自分と向き合い就活を頑張っていた人の方が社会人になってから活躍する傾向が高いです。
今の努力と苦労は、無駄にはなりません。