
ぼくは新卒でパーソルキャリアという大手人材企業に入社しました。
そこで2年間営業をおこない、今はWebマーケティング系ベンチャーで働いています。
一応、パーソルキャリア時代は営業としてこのようなことをしていました。
- アルバイト系求人メディア「an」の営業
- 営業組織の行動量最大化プロジェクトリーダー
- キャリアアドバイザーとして転職希望者に企業紹介
ただ、もともと3年で転職をしようと決めていたこと、また、学生時代からWebサイト運営が好きだったこともあり、結局社会人2年目が終わるタイミングで転職しました。
マーケティング職というのは経験者を優先して採用する場合が多く、ぼくのように未経験でマーケティング職に転職ができるのは結構めずらしいです。
この記事では、ぼくの経験をもとに営業職からマーケティング職に転職するためのポイントを詳しく解説します。
目次
営業職からマーケティング職に転職するのは難易度やや高め
まずはじめに、営業職からマーケティング職に転職することは比較的難しい、ということは理解しておいたほうがいいでしょう。
というのも、営業職とマーケティング職では求められる能力がまったく異なるからです。
営業職は量(テレアポ数、訪問数)などが求められますが、マーケティングは質(検証、分析)がとても重要なファクターになります。
営業が前線で戦うソルジャーなら、マーケティングは戦況を把握しソルジャーに指示を出す指揮官。そのくらいに、営業とマーケティングは異なるのです。
だからこそしっかりと準備をして、転職活動に望む必要があります。この記事では準備方法までしっかりと解説するので最後までお読みください!
マーケティング職で得られるスキル

マーケティング職といっても、仕事内容は様々です。例をみてみましょう。
- 企画系
- 集客系
- 調査・分析系
大手企業の場合は人材が多いので、一部に特化した業務をこなすことが多いです。プロジェクトによっては大きな予算を動かせる反面、ツール導入や意思決定のスピードが遅いのがデメリットです。
対して、ベンチャー企業の場合は幅広い業務を触ることができます。総合的なマーケターを目指すならベンチャーでマーケティングをすることをオススメします。
それではマーケティング職で得られるスキルを一つずつみていきましょう。
企画系
- M&Aツールの導入・運用
- SFAツールの導入・運用
- プロジェクトの企画力、推進力
商品企画部や営業企画部、販売促進部がこれにあたりますね。
マーケットに今求められているものは何かを考え、新しい商品やサービス、その営業手法を作り出すのが主な業務です。
競合会社の商品ラインナップなどを調査しつつ、ターゲットエリアや営業戦略、キャンペーン施策などもおこないます。
集客系
- SEO、Webディレクション
- リスティング広告
- メルマガ施策など
いわゆるWebマーケティングを担う部署です。ベンチャー企業がやるマーケティングは主にこのあたりとなります。大手企業のように新商品をバンバン出したりはしないですからね。
ぼくはこの部署にいますが、個人的にはもっとも市場価値の高いスキルが身につく部署だと思っています。
Webサイト運営や広告運用のスキルが身につき、副業でもサイト運営して稼いでる人が多いですね。
調査・分析系
- ビッグデータの分析・活用
- Google analyticsや
- SQLなどのデータベース言語
営業職から調査・分析系がメイン業務の会社に転職する人はあまり多くないかもしれません。
というのも他のマーケティング部署に比べて圧倒的に理系色が強いからです。
高度なエクセル関数スキルや、データベース言語などが求められます。
営業職からマーケティング職に転職するためにやる3つのこと

「これまで営業しかやってこなかった…」「でもマーケティング関連のことはやってこなかった…」
ご安心ください、ぼくもそうでした。ですが今はWebディレクターとして、月間100万PVのサイトを運用したり、月間200万円以上掛けるWeb広告を回しています。
ぼくが営業職からマーケティング職に転職するためにやるべきことはこちらの3つでした。
- サイト運営をする
- SNSで特化型アカウントを作る
- 転職エージェントに登録する
ひとつずつ解説していきます。
①サイト運営をする
まず一つ目は自分でウェブサイトを運営することです。
最近は副業でブログやアフィリエイトサイトを運営することが流行っていますが、これはれっきとしたWebマーケティングです。
ユーザーの検索ニーズやトレンドを分析して、有益なコンテンツを作り、購入してもらう…これが一人でできれば、即戦力のWebマーケターとして活躍できることは間違いありません。
事実、ぼくが勤めている会社もアフィリエイトで月に300万円稼ぐプレーヤーが複数在籍していますし、アフィリエイターだけを採用する企業もあるくらいです。
→【求人】目指すは、”全社員アフィリエイター”。 今伸び盛りの代理店が「アフィ経験者」を採用する理由
副業として始めやすいサイト運営はお金も稼げるし実績もできるしで一石二鳥。
ぜひやってみてはいかがでしょうか。
②SNSで特化型アカウントを作る
二つ目はSNSで特化アカウントを作ること。サイト運営はちょっと…という方におすすめです。
これもサイト運営と同じく、ファンを集める(=見込み顧客)を集める練習になります。
例えば、たくさんの料理の写真を集めた”おしゃれな料理アカウント”や、海外インテリアの写真を載せている”北欧家具アカウント”などがイメージしやすいでしょうか?
こうしてファンを集めることができれば、最終的には商品を売ることができますよね。これもWebマーケティング手法の一つです。
自分にこだわりの趣味があれば、ぜひアカウントを作ってファンを集めてみてください。
③転職エージェントに登録する
三つ目は転職エージェントに登録すること。
正直、求人サイトで「マーケティング未経験者歓迎!」という企業はあまりありません。
あったとしても、スタートアップで社員は3,4名、営業も兼務、などといったものの可能性が高いです。
その点、転職エージェントであれば「マーケティング未経験OK」「社員数50人規模」など、希望に沿った求人を探してもらうことができるのでおすすめです。
また、キャリアアドバイザーから面接対策などのアドバイスをもらえますよ。
大手エージェント2つとIT企業系専門エージェント1つに登録しておけば間違い無いかと思います。
マーケティングこそビジネスの真髄
ぼくはマーケティングを初めてから、今までやっていた営業はビジネスのほんの一面でしかなかったと思い知らされました。
営業を馬鹿にしているわけではないのですが、自分が新卒で入った会社は営業人数も多く、ぼくが辞めたあともすぐに人員が補充されていたので、結局歯車の一部でしかなかったのだと思います。
しかし今は、自分でウェブサイトを運営したり、ユーザー数を増やすための企画立案をすると「自分の手で事業が動いている!」と体感する日々です。とてもやりがいを感じています。
営業職からマーケティング職にジョブチェンジするなら、若い方が有利です。ウェブマーケティングの世界はトレンドの移り変わりが激しく、情報感度の高い若者でないと付いていけないこともあります。
あなたが本気でマーケティング職にトライしたいのであれば、ぜひ紹介した3つのことを試してみてください。