人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。
順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。
心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我がある。
読書に夢中で電車を乗り過ごしたとか、気がつくと何時間も経っていたとか、いつの間にか朝を迎えていたとか、そういう無我夢中な体験だ。没頭しないままなにかを好きになるなど基本的にありえないし、没頭さえしてしまえばいつの間にか好きになっていく。
ホリエモンの著書『ゼロ』からの抜粋です。
当時大学生だった僕は群馬の祖母の家に向かう高速バスの中で、暇つぶしに読むためにこの本を買った。
選んだ理由は特になくて、なんとなく目に入ったから。
当時はまだ働いたことはなかったけれど、この文章に雷で打たれたような衝撃が走ったのを覚えている。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
- 自分は『努力が苦手』と思っている方
- 仕事に夢中になれない方
- やりたいことが明確にしたい方
目次
努力ができなくても、没頭ができれば勝てる

努力が苦手な僕でも、ずっと続けていることがあります。
それがブログ。
この挑戦的スローライフは2018年8月から始めたプロフィール用のブログですが、学生時代から自分の休学体験を生かした休活ブログは学生時代からずっと運営を続けられています。
これはもう、明確に言えるのは努力はしてないんですよね。
楽しいから、めちゃめちゃ記事を書く。
好きだから、時間を忘れてデザインを考える。
昼からスタートしたのに、没頭しすぎて気付いたら夕方になっていた…なんてことありませんか?
僕にとってのブログはそんな感じなんです。
だから、気が乗らない時はやりません。
毎日記事を書くことが大事、という方もいますが記事を書くことが『タスク』になってしまうとつまらない。閃いた時や気分が乗った時に書くのが自分にとって満たされるやり方です。
努力ができないなら、没頭の天才になればいい

行動科学に『行動特性』という言葉があります。
人一人が事象をどのように考え、どのようにアウトプットしていくか、を行動特性というのですが、面白いことにこの行動特性は24,5歳で確立すると言われています。
絶対音感をつけるには子供の頃から訓練するしかないように、努力ができる才能も20代前半までに確立しておかないといけない、ということです。
20代前半でどれだけ努力するか?それが後々の人生を左右すると言えます。
そして僕は非常に残念なことに、努力する努力を全くと言っていいほどしてこなかったです。泣
ただ好奇心だけは人一倍あったので、大学時代は休学して海外に行ったりベンチャー企業でインターンしたりと、その時その時で夢中になれるモノを見つけてきました。
努力の天才になることは諦めましたが、代わりに没頭することを見つけることに関しては絶対に妥協しないと決めたのです。
没頭すれば、“ドリーマーズハイ”になれる

ランナーズハイという言葉があります。
ランナーズハイとは簡単にいうと、長時間走り続けていくうちに、気分が高揚していくということだ。 苦しいと感じなくなり、走ることがひたすら楽しくなる。 では、なぜ、このような現象が起こるのだろうか。 研究によると、「エンドルフィン」という物質が脳内で分泌される量が、運動によって増していくという。
これと同じく、自分のやりたいことを見つけて没頭できると、ずっとのめり込める“ドリーマーズハイ”になることができます。集中力マックスの無双状態ですね。
こうなれば成果が出るのは必至。この状態に誰よりもスッと入れる自分になりたいと思っています。
自分に嘘をついてたらドリーマーズハイにはなれない
この集中状態には、自分に嘘をついていたら絶対に入れません。
- 本当にしたいことは何か?
- これをやった先には何があるかイメージできているか?
- 単なる承認欲求のためじゃないのか?
何度も何度も自問自答を重ねて、これらの不の要素を全部払拭できないとドリーマーズハイにはなれないと思います。なぜなら、途中で意志がブレて手が止まってしまうから。
見栄を張ったり、他人に嘘をついたとしても、自分の意志に嘘をつくことだけはできません。
自分がしたいことを純度100%に肯定している。この状態がドリーマーズハイになり、没頭することができる条件です。
努力は素晴らしいものですが、それでも没頭や夢中には勝てない。
それくらい没頭や夢中は僕たちの成果を引き出すパワーを持っています。
(没頭に到達するためにはある程度努力するフェーズが必要なので、努力を怠ってもいい、という訳ではありません)
『何に没頭できるか?』を見つけるには数をこなすしかない
とは言え初めから没頭できるものはそう簡単に見つからないですよね。
これに関しては、もうひたすら色んなことにチャレンジして見つけに行くしかないです。
僕は下記の方法で没頭できるものを見つけてきました。
1、3、2の法則
1、3、2の法則というものがあります。(僕が勝手に作った)
これができるようになると、没頭できるものが最速で見つかりますよ。
基本的に意思決定のスピードって
① 興味をもつ
② メリット/デメリットを検討する
③ やってみる
の順番だと思います。でもこれを、
① 興味をもつ
③ やってみる
② メリット/デメリットを検討する
②と③を入れ替えば、「とりあえずやってみる」というスタンスになります。続くかどうかなんて走りながら考えればいいんです。だってそうしないと向いてるかどうか分からないじゃん。
とりあえずやってみよっか!のフットワーク。これが大事です。
一瞬のアイデアより続けられる日常

ダイエットも3日間断食するより、3ヶ月間夜ご飯を抜く方が痩せますよね。
長期的目線を持つ者が勝つのは、ビジネスも株も農業においても全ての共通事項。
僕もこのブログが軌道に乗る前に、5個くらいブログを立ち上げました。でも続かなかったんです。なぜなら、お金を稼ぐことを前提に作ったサイトだったから。つまらなかった…
でも結果、意志を持って書いているこのブログは続いているし、毎月最新のiPhoneを1台買えるくらいの収益は出てます。
一瞬「イケるんじゃね!?」と思ったアフィリエイトサイトよりも、ずっと続けられそうな「自分のWebメディア」の方がよっぽど稼げています。
『調べる力』が、没頭を産む
「あなたが行動を起こさないのは、勇気を持ち合わせていないからではなくて、情報を持ち合わせていないからだ」ーーだからキミは行動しない
キングコング西野さんの言葉です。
僕は大学2年の時に大学を休学して、オーストラリアに留学しました。
僕と同時に留学を志した友達がいたのですが、彼は情報収集を怠っていて「行けたらいいなー」と言いながらそのまま就活をはじめました。
一方、僕はパソコンを立ち上げ、狂ったように留学の情報を調べました。おすすめの国、授業料、航空券を安くとる方法、友達を作る方法など…今思えば、あれも没頭だったと思います。
軽視されていますが、現代において調べるは立派なスキルですよ。
調べるから前例を知ることができ、「自分にもできる」と確信が持てる。確信が持てるから成功のイメージが湧き、周りの目を気にせず没頭できる。だから成果が出る。
このサイクルです。成果を出す入り口は調べること。ググるセンスをとことん磨いてください。
継続は力なり。没頭は成果なり。

イチロー選手も大事にしている言葉「継続は力なり」
先人が残してくれた言葉の中でも、現代にも通づる深くありがたい教えですね。
ただ、現代においては継続をする前に「継続(つまり没頭)できるものを見つける力」が必要になるんじゃなかろうか、と思います。
なぜなら、情報や選択肢が溢れ過ぎているから。あれもこれも羨ましくなっちゃって、取捨選択ができないんです。
回転寿司だって、ずっと眺めてたら何も食べられない。まずは手を伸ばすことが没頭できるものを見つける第一歩です。
継続は力なり。ごもっともですね。
でも僕は、「継続できるものを見つけることが力なり」だとも思うんです。
ではでは。